韓国がワースト2位!?深刻化する韓国の大気汚染

こんにちは~!
4月も後半に入り、一気に暖かくなってきましたね。
今年は4月末から連休となり、ゴールデンウィークに韓国へ行かれる予定の方も多いのではないでしょうか?
寒くもなく暑くもなくとっても気候の良い季節ですが、この時期に注意したいことが「PM2.5」や「黄砂」などの大気汚染です。
ここ数年で急激に大気汚染が悪化している韓国。
国内でも外出注意などの警告が出たりととても問題になっています。
今回は注意したい韓国の大気汚染についてご紹介します。

PM2.5濃度、韓国は世界でワースト2位


世界各地の大気汚染を調査する機関「エアビジュアル(Air Visual)」が昨年73カ国3000都市を対象に年平均PM2.5濃度を分析した「2018世界空気質報告書」によるとOECD加盟国を対象にしたランキングでは韓国はチリに次いで2番目に空気質が悪い結果となりました。
また、OECD各国の汚染度が高い100都市を分析したところ韓国の都市が44カ所も含まれた結果に。最も高い都市は京畿道安城市でした。
韓国の大気汚染の深刻さがうかがえる結果となりました。

ミセモンジ(미세먼지)とは?

ミセモンジとは「PM2.5」、「PM10」、「粒子状物質」の総称のことを指します。
PM2.5と聞くと私たちでもイメージしやすいですよね。
PM2.5は、大きさが2.5マイクロメートル(1マイクロメートル=1mmの千分の1、髪の毛の太さの30分の1)以下の非常に小さな粒子です。
PM10(2.5マイクロメートル未満10マイクロメートル以下の粒子)より小さい大気中の浮遊汚染物質ですが、韓国ではPM2.5だけでなく、PM10も多く浮遊しており、日本よりも深刻な大気汚染が懸念されています。
ミセモンジは人体の奥に入り込みやすく、のどの痛みや目のかゆみを起こしたり、ぜんそく、気管支炎、肺がんの発症リスクを高めると言われています。また環境汚染の原因にもなるとして、世界的に対策が進められている有害物質です。
韓国ではここ数年で急激にミセモンジが話題になるようになりました。
少し前まではミセモンジという単語すら聞かれませんでしたが、今では毎日天気予報と共に報道されたり、外出前にはミセモンジの状況を確認してから出かけるなど、韓国内でも社会現象と言えるほど問題となっています。

ミセモンジの原因

ミセモンジの原因は、自然的なものと人為的なものとで分けて考えられます。
自然的な発生源は土ぼこり、海水から生じる塩、植物の花粉などが。
人為的な発生源はボイラーや発展施設などで石炭・石油などの化石原料を燃やす時に出る煤煙、自動車の排気ガス、建設現場などで発生するホコリ、工場内粉末状態の資材、焼却場の煙などがあります。
韓国で問題とされているミセモンジは、中国の北東地方の工業地帯を中心に、北西風と共に吹いてくる人為的な発生源だと言われており、また国内で排出された移動汚染原(自動車、建設機械など)の国内影響も深刻な原因となっています。

黄砂(황사)とは?

黄砂は日本でも視界が悪くなったり、車が汚れたりと話題になりますが、中国と近い韓国では韓国では健康被害をはじめ、工場休業や休校事態まで引き起こす深刻な問題となっています。
韓国では古くから、「土が雨のように落ちてくる」という意味で「雨土(ウド)」または「土雨(トウ)」などと表現されてきた黄砂は中国内陸部の砂漠地帯などから風により巻き上げられた砂の粒子が上空を覆い、徐々に大気中に降下する現象、またはその砂粒自体を指します。
砂だけならばまだよいのですが、最近は中国の経済成長により工場数が急増し、黄砂が大都市や工業都市を通過する際に鉛やカドミウムなど人体に有害な重金属物質まで取り込むようになり問題となっています。

ミセモンジや黄砂への対策

観光で数日旅行と言う場合でもしっかりとミセモンジや黄砂への対策をしていくようにしましょう。
ソウル市では大気汚染に関する情報を公開しています。
観光に行かれる際はチェックしてみてくださいね。
http://cleanair.seoul.go.kr/main.htm (韓国語)
サイトを開くとソウル市の地図と数字と色でその日の大気の状態が出てきます。
1 青 よし 指数0-50
2 緑 普通 指数51-100
3 黄 若干悪い 指数101-150
4 橙 悪い 指数151-200
5 赤 とっても悪い 指数201-250
0 白 点検中
特に大気の状態が悪い日はマスクやサングラス、帽子をするなど対策をしっかりとして外出してくださいね。

ミセモンジに対してソウル市が発表している対策

・長時間の室外活動を自制する。特に子供、老弱者、呼吸器または心肺疾患者はできるだけ室外活動を自制する。
・室外活動時は黄砂マスク、保護眼鏡、帽子などを着用する。
・窓は閉め、洗濯物は室内で乾燥させる。
・顔をよく洗い、流れる水で鼻をよく洗浄する。
・学校や幼稚園は室外活動を自制する。
・できるだけ大衆交通を利用し、野外バーベキューは自制する。

手軽にできる対策

マスク

日本人はよくマスクを着用しますが、韓国では数年前まではマスクを着用している方を目にするのは稀でマスクをしているとひどい風邪をひいていると思われるほどでした。
しかし、最近ではミセモンジや黄砂が深刻になり、マスクの取り扱いも増え、街でもマスクをしている人の姿をよく目にします。
特にミセモンジ対策用のマスクも増えており、KF(Korea Filter、韓国食品医薬品安全処で認証した製品)マークが付いているマスクはミセモンジがカットされおすすめです。

サングラス

目も守りたい部分です。
目のかゆみや充血といった眼のアレルギーやトラブルも起こりやすいので、ミセモンジや黄砂の侵入を防ぐサングラスやゴーグルがおすすめです。
またソウルは日差しも強いので、日差しから目を守るという意味でもサングラスはあると便利です。
コンタクトレンズを使用している方は目を洗浄するものを活用したりしましょう。
思った以上に目にはミセモンジや黄砂が入っています。

帽子

顔や髪の毛をカバーでき帽子もあると便利なアイテムです。
特につばの大きい帽子はカバーできる範囲が広くおすすめです。
ソウルは日差しも強いので日差しから頭や顔を守ることもできますよ。
子供などサングラスがかけられない方にも帽子がおすすめです。

うがい薬

ミセモンジや黄砂の影響を一番感じやすいところは喉かと思います。
韓国滞在中、大気汚染がひどい日はのどの痛みを感じることがあるかもしれません。
そんな時にはうがい薬でや喉スプレーが効果的です。
韓国の薬局にも売られているので、現地で調達することもできます。
商品が分からない場合は店員さんに「ガグルエッ(うがい薬)」「モッスプレイ(喉スプレー) 」があるか聞いてみてください。

お茶

韓国にはいろんな種類のお茶がありますが、ミセモンジで汚染された気管支には炎症を抑え、免疫力を高めるのにお茶は有効だと言われています。
タンニンやカテキン、アミノ酸などが豊富な緑茶が、ダイオキシンの体内への吸収を抑制したり体外への排出を促進するとして一般的ですが、肺に潤いを与えてくれる「桔梗の花のお茶」、喉の痛みには「梨茶(ペチャ)」もおすすめです。
コンビニやマートにもいろいろなお茶が売られているので、旅行中はこうした効果のあるお茶を飲むといいかもしれませんね。

まとめ

韓国の大気汚染についてご紹介しました。
ミセモンジや黄砂は韓国国内でもとても深刻な問題となっています。
楽しい旅行が台無しにならないように、ぜひできる対策は準備しておきましょう。

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