韓国のたばこ事情って?お店が全面禁煙って本当!?

こんにちは~!
最近では日本でもオリンピックに向けてタバコについては喫煙場所など様々な議論がされていますが、お隣の国、韓国のたばこ事情はご存知でしょうか?
世界的にもタバコについては色々な意見もあり、取り組みがされていますが、意外と海外のたばこ事情って知らないものですよね。
今回は韓国のたばこ事情について注目してみます。

韓国の喫煙率ってどのくらいなの?


韓国の行政機関・保険福祉部所属の疾病管理本部が2013年に行なった国民健康栄養調査の結果によると、韓国の成人男性の喫煙率は43.7%、女性は7.9%という結果でした。
この結果によると成人男性の4割がタバコを吸っており、比率は女性の約6倍と圧倒的に男性の喫煙率が高いことが伺えます。
男性の喫煙率は、経済協力開発機構(OECD)加盟国では2番目に高い数値となっており、韓国は世界的にも喫煙率が高い国であると言えます。
日本は8番目に高い結果でした。
少し古い調査なので現在は数字が変わってきてるとは思いますが、韓国の喫煙率の高さがうかがえますね。

男性の喫煙率の高い理由

韓国では飲酒と同様に、喫煙も法的に満20歳になる年の1月1日から許可されます。
日本では誕生日が来たらという決まりなので、日本よりも少し早く飲酒や喫煙が可能となります。
そして韓国はと言うといわゆる「軍隊」の徴兵制度があるのが特徴の国とも言えますよね。
この男性が徴収される軍隊では同じ部隊の者同士がタバコを吸いながらコミュニケーションをとるのが昔からのお決まりとなっていたようで、軍隊でたばこを覚える男性が多かったんだとか。
また、2008年末まで軍隊では指定されたタバコが免税で買える制度もあったんだとか。
軍隊はとても厳しく楽しみがない場所と言われています。
そんな中でのたばこは軍隊中の唯一ン楽しみになってしまうのかもしれませんね。
また、韓国では女性が外でたばこを吸う姿が美しくないとする風潮が強く、女性の喫煙者が少ないのはこういった見た目やイメージの問題もあるようです。

進むタバコの規制

韓国ではタバコを吸うのが禁止される禁煙区域が年々広がっています。
ソウル市では2011年喫煙区域を大幅に広げ、観光地ともなっている清渓川(チョンゲチョン)西端の清渓広場や光化門(クァンファムン)広場、ソウル市庁前広場の計約2万平方メートルを禁煙区域に指定。同時に南山(ナムサン)や汝矣島(ヨイド)など23カ所の公園なども禁煙区域となりました。
2016年5月1日から地下鉄の出入口から10m以内を禁煙区域に設定し、同年9月からは喫煙摘発時に10万ウォンの過料金が課さられるようになり、江南(カンナム)区では、2007年からごみ・タバコの吸殻のポイ捨て取締りを開始し、ポイ捨てをした場合、1件あたり5万ウォンの過料金を課せています。
また、ソウルでの禁煙区域の拡大と共に釜山(プサン)や仁川(インチョン)などの地方都市でも禁煙区域の広がりが進んでおり、韓国国内全体で禁煙区域が広がっています。

飲食店での喫煙禁止

韓国が日本と大きく違うところは民間の飲食店でも全面で喫煙が禁止とされているところです。
日本では店単位で禁煙の設定はありますが、国では規制されておらず喫煙可能なお店も多いですよね。
韓国はと言うと2012年には面積150平方メートル以上の飲食店が原則禁煙になり、2014年には面積規定が100平方メートルに縮小され、2015年1月1日からは広さに関係なくすべての飲食店で禁煙となりました。
違反した場合は店に170万ウォン、喫煙者には10万ウォンの罰金が科されることになり、韓国国内でもとても話題となりました。
非喫煙者にとってはうれしい反面、喫煙者にとっては厳しいですよね。
店内にタバコを吸う用途にのみ使用できる喫煙室を設けるこはできますが、換気施設の設置など厳しい条件がつけられており、喫煙者をターゲットとしていたお店も店の改装の必要があったりと大きなイシューとなりました。

禁煙運動の広がり

韓国内での禁煙運動はとても広がりを見せており、、国立がんセンターは2009年から禁煙に積極的な企業を表彰しています。
企業でも積極的に禁煙運動を促進しており、ロッテ百貨店は課長級以上の社員に家族の署名付き禁煙誓約書を提出させているんだとか。
またサムスン電子は国内8か所の全事業所を2011年に全面禁煙化し、作業員がタバコやライターを工場などに持ち込むことも禁じています。
企業は禁煙運動に便乗してイメージアップを図ろうとしている風潮もみられます。
軍隊でも喫煙活動は広がりを見せており、以前、タバコでコミュニケーションを図っていた姿とは一変しているようです。

タバコの広告禁止

タバコの広告は1986年から法的に規制されるようになり、2012年にはタバコ消費の削減に向け話しあう世界保健機関(WHO)主催のたばこ規制枠組条約の総会が韓国で開かれます。
この、のたばこ規制枠組条約の総会を機にテレビやラジオなど電波メディアを通したタバコ自体の広告が禁止されるなど規制が強化されました。
韓国にも日本のJT(日本たばこ産業)にあたるKT&G(韓国たばこ人参公社)がありますが、広告でタバコが見えることは許されず、タバコに関する言及もしてはいけないというとても厳しい規制があるんだとか。

韓国ドラマでも喫煙シーンは禁止

日本でもテレビドラマなどでたばこを吸うシーンがぐっと減っていますが、韓国はと言うと2002年ごろからテレビでタバコを吸う場面は放送局が自主規制が始まります。
減税はと言うとドラマに喫煙シーンは一切見られません、
海外や昔の映画を放送する際も、タバコに火をつけるシーンはモザイク(ぼかし)が掛けられており、逆に目立ってしまっていることも・・・。
韓国ではタバコ以外でも過激なシーンや物などはモザイク編集されることが多く、日本人からは少し違和感があることもあるかもしれません。

タバコの箱の警告文

タバコの箱に記載する警告文は、法的には1986年から義務化されており、箱に書かれる警告文も時代と共に変化しており、より喫煙を防止しようとする文章へと変容しています。

1976年
건강을 위하여 지나친 흡연을 삼갑시다
「健康のために吸いすぎはやめましょう」
1999年
흡연은 폐암등 각종 질병의 원인이 되며,특히 임신부와 청소년의 건강에 해롭습니다
「喫煙は肺がんなど各種疾患の原因になり、特に妊婦や青少年の健康を害します」
2005年
건강을 해치는 담배 그래도 피우시겠습니까?
「健康を害するタバコ、それでも吸うんですか?」
2011年
흡연은 폐암 등 각종 질병의 원인이 되며 내 가족, 이웃까지 병들게 합니다.
「喫煙は肺がんなど各種の疾病原因になり、家族や周囲まで病にかからせます」
2015年
흡연은 폐암 등 각종 질병의 원인! 그래도 피우시겠습니까?
「喫煙は肺がんなど各種の疾病原因!それでも吸うんですか?」

禁煙化への問題点

韓国では飲食店で全面的に禁煙が義務ずけられたり、また禁煙区域が広がるなど一見すると禁煙が進んでいるように見えますが、実はお店の中で吸えない分路上でたばこを吸う人が多かったりと、路上での歩きタバコが問題となっています。
実際街中では平気でたばこを吸って歩いている人をよく見かけるため、驚いた経験があります。

まとめ


韓国のたばこ事情をご紹介しました。
日本よりも禁煙化が進んでいると思われる反面、実際には屋内での禁煙は進む一方で路上で喫煙をする人が増えるなど、韓国もまだまだタバコの問題は根が深いようです。

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