韓国のお正月って!?日本と違う旧正月文化を徹底解説

こんにちは~!
日本では当たり前に、お正月は年が明けた1月1日の元日から3日までが三が日としてお祝いをしますよね。
お隣の韓国はというと・・・実は違うんです。
というのも、韓国では「旧正月」の暦でお正月をお祝いするので、毎年日本のお正月よりも少し時期が遅くずれています。
こんなに近い国なのに、やっぱり別の国!
知ってるようで知らないことも多いのでは?
今回は韓国のお正月について詳しくご紹介しようと思います♪

韓国のお正月はいつ?


韓国語で「ソルラル」とは「元旦」のことを指します。
毎年ソルラルの前後2日は公休日となり、日本のお正月休みにようなイメージです。
ソルラルは旧暦によるため、毎年時期が若干ずれます。
毎年大体、1月下旬から2月の上旬がソルラルとなります。
2019年のソルラルはというと、2月5日(火)でした。2月4日(月)~6日(水)までが公休日となり、週末を含めると最大5連休でした。
ちなみに新暦の1月1日はというと、1月1日だけが公休日となります。
大晦日や1月2日は祝日ではなく、サラリーマンの方なんかは普通に出勤です。
日本では年末年始の長期休みの方が多いですが、不思議ですよね。

ソルラルが近づいてくると

今年のソルラルは2月5日でしたが、ソルラルの準備は1週間前ほどから始まり、次第に忙しくなっていきます。
前日の2月4日は祝日ですが、この日は実際にはお嫁さんたちはソルラルの準備で働きづめな1日となります。
また、ソルラルではお歳暮を贈る習慣もあり、デパートなどにはお歳暮商品がずらりと並びます。
また、ソルラルには親戚一同が故郷に集合してお祝いをします。
そのため、故郷に帰る人々で高速道路や長距離列車は大混雑し、普段はソウルからプサンまで5時間くらいの高速も10時間以上かかったり・・・なんて事態に毎年なります。
ソルラルでは韓国の人口の3分の2が大移動すると言われるほど、韓国ではもっとも渋滞がひどい日となります。

ソルラルの過ごし方

茶礼(チャレ)

ソルラル当日の朝には故郷の家で先祖供養のための茶礼(チャレ)を行います。
先祖の霊を子孫の家に招待するという意味を込め、チェレをするときには家の入口を少し開けておくとか。
食卓の上にご先祖を祀る祠の他、お正月の伝統的な料理などを漆の器にひとつずつ並べて支度をします。
屏風で仕切った中でテーブルに並べていくのですが、このとき北の方角に向けて準備します。日本でも北枕というように、韓国でも北は亡くなった人の方角といわれていて、屏風の前に座った先祖が子孫からの礼を受けると考えられています。

茶礼床(チャレサン)

「茶礼床(チャレサン)」はご先祖への供養物の準備です。
代表的なのはお正月に食べる餅の入ったスープ(トック)、前日に作ったジョンやその他のお正月料理、そして果物や韓菓などです。
たくさんの料理が並べられたテーブルで目を引くのが果物ですが、器に盛られた果物はすべて上部を切った状態にします。
これは先祖が食べやすいようにとの配慮とか。また並べるときは「紅東白西(赤い果物は東側に、白いものは西側に)」という決まりも。
このように置き方は決まりがありますが、各家庭により多少異なります。
このチャレサンの料理の準備は前日から行われ嫁たちの仕事とされています。

徳談(トクダン)

最初にその家の主人が、家族の健康またその年が上手く過ごせるように願う一言を述べます。
これは徳談(トクダン)と呼ばれます。

歳拝(セベ)

次に主人がご先祖様へ、またその他の家族は目上の人たちを中心に、家族や親戚へ挨拶の礼をしていきます。
これは歳拝(セベ)と呼ばれます。

お年玉(セベットン)

最後は子供たちがセベを行います。
大人たちに上手に新年の挨拶をするとお年玉(セベットン)がもらえます。

お墓参り

韓国でもソルラルにはご先祖様のお墓参りをします。
お墓参りはチャレの前日や、チャレの後に行ったりします。
ご先祖様のお墓にきたら、まずお墓をきれいに掃除し、準備してきた食べ物などを並べます。そして先祖の恩恵に感謝しお辞儀をします。新年が来たことを伝え、これからも見守ってくださるように、お辞儀を2回します。
韓国では生きている人には1回、亡くなった人には2回お辞儀するそう。
挨拶の前に注いだお酒は、次の人にかわるときにお墓の周りにかけます。
墓参りが終わると、持ってきた食べ物を家族で食べ、先祖に感謝の意を表します。

伝統遊び

チャレやお墓参りが終わると、親戚一同、家族で集まり、韓国の伝統遊びをします。日本のお正月遊びのようなイメージです。

ユンノリ

家の中で簡単にできる遊びにはユンノリがあります。ユンノリは日本のすごろくに似た遊びで、サイコロの代わりに「ユッ」という4本の木の棒を投げます。

チェギチャギ

日本の蹴鞠(けまり)を思い起こさせるようなチェギチャギという遊びは小銭を紙で巻いて「羽根(チェギ)」を作り、チェギを地面落とさないように蹴り続けます。

ノルティギ

わらの束や穀物の入った袋などの上に細長い板をのせ、向かい合った2人が交互に高く飛び上がる遊び。相手が落ちてくる力を上手に利用すれば、かなりの高さまで飛び跳ねることができます。
ヨンナルリギ (凧揚げ)
日本でもお正月遊びとしておなじみの凧揚げですが、韓国の凧は四角い形やエイの形をしたものが一般的。風を吸収し、方向を調節するために真ん中に穴が開いているのが特徴です。

新年のあいさつ

韓国語の新年のあいさつは
「새해 복 많이 받으세요(セへ ポク マニ パドゥセヨ)」です。
直訳をすると「新年にたくさんの福をもらってくださいね」、つまり「新年には良いことがたくさんありますように。」という意味で使われます。
また、子供たちからはチャレの際、おばあさんやおじいさんなどに「コンガンハセヨ(いつまでもお元気でいてくださいね)」とよく言われます。

今年の干支は・・・

今年の干支はというと「いのしし」ですよね。
韓国でも日本と同様に十二支を使用していますが、韓国では今年の干支は「いのしし」ではなく「豚」なんです。
干支に「豚」が使われているところがちょっと面白いですよね。
そして、韓国では十干と十二支を組み合わせてその年を表すのが一般的で、今年は己亥年(キヘニョン)になります。
豚は昔から財物をもたらす福の象徴とされてきました。「黄金の豚年」と呼ばれる己亥年は、黄金色を表わす「己」と豚を意味する「亥」が合わさって、財物と福が多いことを意味し、とても演技の良い年だと言われています。
韓国でも干支の話題は年末からお正月が近づくにつれて、話題に上がり、その年にうまれてくる子供も干支によって性格や運勢の特徴が話されます。

気を付けたいこと・・・

このソルラルの時期に韓国旅行を検討されている方は、できればソルラル休み中は避けた方が良いかと思います。
というのも、ほとんどのお店がソルラル休み中は閉まってしまいます。
せっかくの旅行がどこもかしこもお店が閉まっていては楽しめませんよね。
ソルラルと同様にチュソク休みの際も同様にお店がほとんど閉まるので注意が必要です。
どうしてもソルラルの時期に旅行に行く際は事前に行きたいお店の情報をネットなどで調べておき、営業しているお店をチェックしておくといいかと思います。
ソルラルの伝統遊びなどを体験できる施設などもあるので、そういった楽しみ方をするのをいいかもしれないですね♪

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