注意したい韓国のPM2.5、黄砂!予防と対策もチェック!

こんにちは~!
韓国は日本からも気軽に行ける海外旅行先として人気がありますよね。
暖かくなってくる春頃には気候が良く、この時期に韓国に行こうと考えている方も多いのではないでしょうか。
楽しみな韓国旅行ですが、注意したいことの一つに大気汚染があります。
日本でもPM2.5は注目されていますが、韓国ではもっとひどく、国内でも深刻な問題になっています。
今回は韓国の大気汚染についてまとめてみます。

미세먼지(ミセモンジ)とは?


ここ数年、急激に韓国内でも問題となっているミセモンジ。
少し前まではミセモンジという単語すら聞かれませんでしたが、今では毎日天気予報と共に報道されたり、外出前にはミセモンジの状況を確認してから出かけるなど、韓国内でも社会現象と言えるほど問題となっています。
ミセモンジとは「PM2.5」、「PM10」、粒子状物質」の総称のことを指します。
PM2.5と聞くと私たちでもイメージしやすいですよね。
PM2.5は、大きさが2.5マイクロメートル(1マイクロメートル=1mmの千分の1、髪の毛の太さの30分の1)以下の非常に小さな粒子です。
PM10(2.5マイクロメートル未満10マイクロメートル以下の粒子)より小さい大気中の浮遊汚染物質ですが、韓国ではPM2.5だけでなく、PM10も多く浮遊しており、日本よりも深刻な大気汚染が懸念されています。
ミセモンジは人体の奥に入り込みやすく、のどの痛みや目のかゆみを起こしたり、ぜんそく、気管支炎、肺がんの発症リスクを高めると言われています。また環境汚染の原因にもなるとして、世界的に対策が進められている有害物質です。

ミセモンジの原因

ミセモンジの原因は、自然的なものと人為的なものとで分けて考えられます。
自然的な発生源は土ぼこり、海水から生じる塩、植物の花粉などが。
人為的な発生源はボイラーや発展施設などで石炭・石油などの化石原料を燃やす時に出る煤煙、自動車の排気ガス、建設現場などで発生するホコリ、工場内粉末状態の資材、焼却場の煙などがあります。
韓国で問題とされているミセモンジは、中国の北東地方の工業地帯を中心に、北西風と共に吹いてくる人為的な発生源だと言われており、また国内で排出された移動汚染原(自動車、建設機械など)の国内影響も深刻な原因となっています。

黄砂とは?

黄砂(ファンサ)は日本でも視界が悪くなったり、車が汚れたりと話題になりますが、中国と近い韓国では韓国では健康被害をはじめ、工場休業や休校事態まで引き起こす深刻な問題となっています。
韓国では古くから、「土が雨のように落ちてくる」という意味で「雨土(ウド)」または「土雨(トウ)」などと表現されてきた黄砂は中国内陸部の砂漠地帯などから風により巻き上げられた砂の粒子が上空を覆い、徐々に大気中に降下する現象、またはその砂粒自体を指します。
砂だけならばまだよいのですが、最近は中国の経済成長により工場数が急増し、黄砂が大都市や工業都市を通過する際に鉛やカドミウムなど人体に有害な重金属物質まで取り込むようになり問題となっています。

ミセモンジや黄砂への対策

ミセモンジに対してソウル市が発表している対策

・長時間の室外活動を自制する。特に子供、老弱者、呼吸器または心肺疾患者はできるだけ室外活動を自制する。
・室外活動時は黄砂マスク、保護眼鏡、帽子などを着用する。
・窓は閉め、洗濯物は室内で乾燥させる。
・顔をよく洗い、流れる水で鼻をよく洗浄する。
・学校や幼稚園は室外活動を自制する。
・できるだけ大衆交通を利用し、野外バーベキューは自制する。

マスク

日本人はよくマスクを着用しますが、韓国では数年前まではマスクを着用している方を目にするのは稀でマスクをしているとひどい風邪をひいていると思われるほどでした。
しかし、最近ではミセモンジや黄砂が深刻になり、マスクの取り扱いも増え、街でもマスクをしている人の姿をよく目にします。
特にミセモンジ対策用のマスクも増えており、KF(Korea Filter、韓国食品医薬品安全処で認証した製品)マークが付いているマスクはミセモンジがカットされおすすめです。

サングラス

目も守りたい部分です。
目のかゆみや充血といった眼のアレルギーやトラブルも起こりやすいので、ミセモンジや黄砂の侵入を防ぐサングラスやゴーグルがおすすめです。
またソウルは日差しも強いので、日差しから目を守るという意味でもサングラスはあると便利です。
コンタクトレンズを使用している方は目を洗浄するものを活用したりしましょう。
思った以上に目にはミセモンジや黄砂が入っています。

コスメブランドからもミセモンジ対策グッズが

韓国と言えば韓国コスメが人気ですが、各コスメブランドからもミセモンジ対策グッズが販売されています。
ミセモンジや黄砂は落とすことが大事なので、クレンジングや洗顔、また肌を守るクリームなどがあります。

ミセモンジや黄砂に良い食べ物

ミセモンジや黄砂は韓国国内でもとても深刻なトピックです。テレビなどでも「ミセモンジには○○が効く」といったような食べ物や料理がよく特集で紹介されています。
根本的な対策にはなりませんが、韓国旅行でのグルメを楽しみつつ、少しでも対策になればうれしいですよね。

お茶

韓国にはいろんな種類のお茶がありますが、ミセモンジで汚染された気管支には炎症を抑え、免疫力を高めるのにお茶は有効だと言われています。
タンニンやカテキン、アミノ酸などが豊富な緑茶が、ダイオキシンの体内への吸収を抑制したり体外への排出を促進するとして一般的ですが、肺に潤いを与えてくれる「桔梗の花のお茶」、喉の痛みには「梨茶(ペチャ)」もおすすめです。
コンビニやマートにもいろいろなお茶が売られているので、旅行中はこうした効果のあるお茶を飲むといいかもしれませんね。

海藻類

ワカメや昆布のぬめり成分として知られる水溶性ビタミン「アルギン酸」は重金属をはじめとする体内の有害物質をスポンジのように吸収し、体の外に排出する効果があると言われています。
韓国ではワカメスープ(ミヨクグッ)が古くから体の免疫を高めるとして体調が悪いときや出産の後などにもよく飲まれます。
ミセモンジにも有効かもしれませんね。

にんにく

にんにくは解毒作用があると言われています。
韓国料理にはニンニクが多く使われていたり、またニンニクのスライスをそのまま食べたりと日本では食べられない食べ方も多いので、旅行中はにんにくをたくさんとってみるのもおすすめです。

ミナリ(セリ)

ミナリ(セリ)はのどの痛みや扁桃腺の腫れなどには、体内の熱を下げ、喉の渇きを緩和すると言われています。
韓国料理ではヘムルタン(海鮮鍋)をはじめとした海産物料理によく入っています。

まとめ

ミセモンジや黄砂についてまとめました。
日本でも問題にされてはいるものの、韓国での被害は深刻です。
せっかくの韓国旅行も大気のせいで楽しめない・・・なんてことになってしまっては残念ですよね。
ぜひ、日本から持っていけるマスクやサングラスなどは準備して、予防になる韓国料理を食べるなどしてみてくださいね。
ミセモンジについては韓国でもテレビで報道されたり、ネットで指数を確認ができます。
旅行なので外に出て遊びたい気持ちもありますが、本当にひどい日は体への影響を考えて、室内でできる遊びに変更するなど対策をすることがおすすめです。

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