白菜だけじゃない!【キムチ】の種類は180以上って本当!?

こんにちは~!
韓国料理に欠かせないものと言えば「キムチ」ですよね!
日本でもスーパーなどでキムチはたくさん売られているので、良く買われる方も多いのでは?
そんなキムチですが、実は種類がとっても多いことはご存知でしょうか?
キムチは、主原料の種類、形態、使っている副材料の種類などにより、様々な種類があり、なんと180種類ほどのキムチがあるんだとか!
今回はキムチの種類をご紹介します♪

白菜キムチ


白菜キムチは韓国語で 배추김치 (ペチュキムチ)と言いますが、日本でキムチと言うと白菜キムチのことを指しますよね。
キムチは白菜以外の野菜で作られるものも多いのですが、韓国でも最も種類が多いのが白菜キムチです。

センキムチ (생김치)

最も一般的な白菜を使ったキムチです!
常備菜として食べられる熟成があまり進んでないキムチです。
さっぱりとしていて食べやすいです。

コッチョリ (겉절이)

塩漬け白菜を薬味で和えて食べる熟成させない浅漬けのキムチです。
手軽に作れるので家庭でもチャレンジできますよ。

ムグンジ (묵은지)

漬けてから長時間経った古漬けキムチです。
この状態になるとそのまま食べるには酸味が強すぎるため、キムチチゲなど鍋に使われます。

白キムチ

キムチと言うと赤くて辛いものを連想しますが、白いキムチもあります。
日本でいうと白菜漬けのようなイメージです。
白キムチは寒い北地方の代表キムチで、白菜を塩漬けしてから、白菜の茎間ごとに大根の千切り、せり、松の実、梨、栗、糸唐辛子、にんにく、生姜などを入れ、その上に塩水を充填して漬けて作ります。
子どもや辛いものが苦手な人でも食べられるキムチです。

大根キムチ


白菜キムチと並び一般的なのが大根キムチです。
食感も良く、大根は味も染みやすいのでキムチの材料としてよく使われます。

총각김치 (チョンガッキムチ)

チョンガッキムチはあまり日本では目にしませんが、韓国ではポピュラーなキムチの一つです。
ソルロンタンなど淡白なスープの付け合わせとして出されることが多いです。
アルタリムまたはチョンガンムと呼ばれる、ミニサイズの大根で作るキムチです。
「チョンガッ」とは韓国語で独身男性を意味します。
なぜ「チョンガッキムチ」という名前なのかと言うと韓国では昔、結婚前の男性は髪を2つに結っていましたが、キムチの素材に使われる大根(韓国語でム)がおさげの形に似ていたことから、その大根をチョンガンムと呼ぶようになったことが理由だと言われています。

깍두기 (カクトゥギ)

大根を角切りにしたキムチです。
日本では「カクテキ」として知られています。カクテキは韓国語のカクトゥギが訛ったものです。
適度な酸味としゃきしゃきとした食感が良く、日本人の口にも良く合いますよね。
韓国のカクトゥギは日本の物より少し辛みもあります。
チョンガッキムチと同様にソルロンタンなどのスープ料理で提供されることが多いです。

大根葉のキムチ

大根と合わせて大根の葉もキムチの材料として使われます。
日本では捨ててしまう方も多い大根の葉ですが、ボリボリとした食感もよく、少し苦みはあるものの栄養分も豊富なのでキムチにして食べてみるのも良さそうですね。

열무김치 ヨルムキムチ

根が太くなる前の間引き大根の葉で作るキムチです。
さっぱりとした酸味とほろ苦さが楽しめます。
冷麺や素麺など冷たい麺料理にも加えられたり、ビビンバの具としても使荒れることが多いです。
緑が入ると鮮やかになるので目でも楽しむ韓国料理ではよく使われます。

きゅうりのキムチ

きゅうりのキムチも韓国では定番のキムチです。
日本でもきゅうりはよく漬物に使われますが、歯ごたえも良く味も染みやすいのでキムチにも良く使われます。

오이김치 (オイキムチ)

きゅうりに十字の切り込みを入れ、にらやねぎで作った薬味をたっぷり詰め込んで作る具沢山のキムチです。
きゅうりが旬を迎える夏場に良く食べられます。
みずみずしいキムチが食欲をそそります。

ねぎを使ったキムチ

日本ではほとんど目にしませんがねぎを使ったキムチもあります。
ねぎは発汗作用によく、消化促進にも効果があり、栄養たっぷりです。
たくさんねぎを食べられるネギを使ったキムチは体にもとても良さそうですね。

파김치( パキムチ)

青ねぎの一種であるわけぎ(チョッパ)を使って作るキムチです。
漬けたてはねぎの辛味が強いので、熟成させて食べられます。

エゴマの葉のキムチ

エゴマの葉はよくサムギョプサルを食べる時などに韓国でよく食べられますが、エゴマの葉を使ったキムチも人気です。

깻잎김치 (ケンニッキムチ)

エゴマの葉(ケンニッ)を魚醤と唐辛子などで作った薬味に漬けて作るキムチです。
香りが強く、そのままでも食べられますが、お肉と一緒に食べるとよりおいしいです。

水キムチ

韓国でご飯を食べたときに漬物のような透明なスープに使った大根を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは水キムチと呼ばれるキムチのひとつなんですよ。
辛くないので辛いものが苦手な方も食べられます。

동치미(トンチミ)

丸ごと、または大きめに切った大根を塩水に漬け、熟成させた水キムチの一種です。
酸味が効いていてさっぱりしているのが特徴です。
日本人の口にも良く合います。
こってりとした肉料理の付け合わせとして良く食べられます。

キムチの起源

韓国と言えばキムチと言うイメージもありますが、キムチの起源をたどるとなんと紀元前10世紀ごろにさかのぼるんだとか!
まずは漬物の歴史にさかのぼります。
野菜を本来の味と栄養分を損なわずに長期保存をするために、生野菜を塩や酢に浸して保存をするという保存方法が漬物の始まりだと言われています。
中国最古の詩集「詩経」(紀元前8~11世紀頃成立)には、「きゅうりで菹(チョ)を漬ける」という一節が登場しており、菹が漬物の一種であったと予想されます。
また、後漢末期の辞書「釈名」では、菹を「野菜を塩漬けにした乳酸発酵食品」と説明しており、このころにキムチの原型とも言えるものがこの頃から食べられていたことが推測できます。
キムチは漢代(紀元前3~3世紀)に朝鮮半島北部の楽浪郡を通じて韓国にもたらされたと見られていますが、これを決定づける資料はなく、未だ明らかになっていないんだとか。
韓国の文献上、キムチに関する記録が最初に登場するのは、高麗時代に著された李奎報(イ・ギュボ)の詩文集「東国李相国集」(1241)で、ここではキムチ漬けが「塩漬(ヨムジ)」という言葉で表現されています。
当時は野菜を塩で漬けた白キムチ(ペッキムチ)や水分の多い水キムチ(ムルキムチ)が食べられていたとみられ、最初は赤い辛いキムチではなかったことが伺えます。
赤いキムチは16世紀末頃の朝鮮時代後期にトウガラシが朝鮮半島に伝わってきてから作られ始めました。
赤いキムチは実は新しいキムチだったんですね。

まとめ

キムチの種類についてご紹介しました。
韓国に行くと家庭にはキムチ冷蔵庫があったり、お店でも色々な種類のキムチが提供されたりとキムチの多さに驚きます。
市場でもずら~っと並んだ珍しいキムチを目にすることができるので、ぜひキムチに注目してみてくださいね。

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