1度は行きたい!ソウルにある世界遺産【昌徳宮】

こんにちは~!
旅の楽しみと言えば壮大な「世界遺産」を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか!?
韓国にも多くの世界遺産があり、歴史を感じることのできるスポットがたくさんあるんですよ。
ソウルやソウル近郊にある世界遺産もあり、観光の際は1度は見に行ってみたいものですよね。
今回はソウルにある2つの世界遺産がありますが、今回は「昌徳宮」をご紹介します。

昌徳宮


昌徳宮(チャンドックン)はソウルにある5つの古宮の中の1つですが、中でも唯一「ユネスコ世界文化遺産」に登録されている古宮なんですよ。
「昌徳宮(チャンドックン)」は、1405年に「景福宮(キョンボックン)」の離宮として建立されました。
豊臣秀吉が朝鮮半島を侵攻した文禄・慶長の役(1592~1598年。韓国では壬辰倭乱(イムジンウェラン)と呼ばれる) によって全焼し、1615年に再建されます。
同時期に焼失してしまった「景福宮」がなかなか再建されなかったため約270年間に渡り正宮として使用されることとなり、王が最も長く住んだ宮殿として、朝鮮王朝の生活様式・趣・思想などを伺うことができます。
全部で約135,000平方mの敷地には13棟の宮殿の建物があり、その北半分を占める後苑(フウォン)には28棟の楼閣があります。

敦化門(トンファムン)

昌徳宮入口の大きな門。太宗12年(1412年)、昌徳宮の正門として創建され、その翌年、太宗(テジョン)の高徳を刻んだ15,000斥の銅鐘をかけたところです。
この門はソウルに残っている木造の二層門としては最古なんだとか。

錦川橋(クムチョンギョ)

門を入り右側に位置する「錦川橋」は1411年に造られた、ソウルに残る最古の石橋。動物の形をした石造が彫られています。

仁政殿(インジョンジョン)

「仁政門」をくぐると現れるのが昌徳宮の正殿である仁政殿です。
こちらで王の即位式、臣下の朝礼式、韓国使臣の接見など、国の重要行事が行われました。この建物を見ると、朝鮮末期の建築様式を見ることができます。
建物は高い天井をもつ1層構造で、他の古宮と同様、中心に御座(王の座席)を置き「日月五峰図(イロルオボンド)」が飾られています。

宣政殿( ジョンジョン)

宣政殿は王が臣下と国政を議論する場所として使っていた所で、現在韓国に残っている唯一の青い瓦の宮殿です。
瓦の屋根の端に見える小さな石像はお宮を守る守護神として置かれた物で、西遊記の登場人物が並んでいます。

大造殿(デジョジョン)

こちらは王と王妃の寝殿であり、王とその家族が生活していた中宮殿でもあります。
この建物の特徴は屋根に棟瓦がなく、韓国ではこの瓦を「龍棟」と呼び、国王は龍に例えられたので、国王の寝殿であるこの大造殿の瓦を省いたということ。内部の寝室周辺には、王と王妃を守る女官が使っていた小さな部屋があります。
大造殿は朝鮮が日本の植民地支配下に置かれることが決まった御前会議が開かれた場所であり、最後の王である純宗(スンジョン)が1926年に崩御した場所でもあり、近代史が深く刻まれています。
「大造殿」裏の景薫閣(キョンフンガッ)の矢印に従って中に入っていくと、昔のオンドルの構造を見ることが出来ます。二重に高くなった床下にオンドルを温める焚き口があり、そこに薪を入れて温めたお湯が全体に行き渡って部屋全体を温めます。

楽善斎(ナクソンジェ)

東の隅に位置する「楽善斎」は朝鮮第24代王、憲宗13年(1847年)に側室だった金氏が住むところとして建てられました。
英王(ヨンワン)とその后である李方子女史、そして徳恵翁主(トケオンジュ)が日本から帰国した後過ごした場所でもあり。そして、壁には、長寿を意味するカメの甲羅模様になっています。
王朝末期の皇族たちが暮らした場所としても知られており、最後の皇太子である李垠(イウン)に、梨本宮家から嫁いだ方子(まさこ)も晩年を過ごしました。
木の風合いが出た素朴なつくりで、木窓装飾や花壇など繊細な美しさが魅力です。

芙蓉池(プヨンジ)

地を象徴する四角い池の中央に天を表す丸い島がつくられた「芙蓉池(プヨンジ)」。
もともとここには池がありましたが、空は丸く、地は角張ってるという陰陽五変説に従って、四角い池を地に見立て、空を象徴する丸い島を造ったといわれています。
芙蓉とは「蓮」の別名で、夏場には蓮の花が連なります。
また一帯を上から眺めると蓮の花が開いたような形に見えるとも言われています。ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」でチャングムが散策する場面に登場したのもこの一帯です。

英花堂(ヨンファダン)

こちらは本来、王が家臣と一緒に花見をしたり、詩を詠んだりと風流を楽しむところでしたが、第22代王、正祖(チョンジョ)の時代からは科挙の試験場として使用されました。
試験の時は王が試験監督をし、横の庭で受験者たちが科挙の試験を受けたところ。

宙合楼(チュハンヌ)

1777年に国の将来を担う人材を育てるために学問を研究し、本を出版していた2階建ての楼閣です。
1階は宮中図書館の役割を果たし、上の階は読書や議論、瞑想と思索の場としても利用されました。
ここはところどころ典型的な朝鮮時代の楼閣建築が施されていて、特に丸い柱と四角い柱をちょうどよく組み合わせた建築構造は、天と空の調和を成した理を象徴しているといわれています。
入口にある「魚水門(オスムン)」は「芙蓉池」の魚がここを通り龍になるという意味がある門。王と臣下を象徴的に示したものといわれます。

演慶堂(ヨンギョダン)

朝鮮第23代王、純祖28年(1828)に当時の士大夫(朝鮮時代の上流階級)の家を真似て昌徳宮の中に作られた民家形式の建物です。
中は、男性の生活空間である舎廊棟(サランチェ)、女性の住まいである母屋(アンチェ)に分けられており、東棟には本を保管していた善香斎(ソンヒャンジェ)が書斎として使用されていました。
昔はいくら結婚をしても男と女が1つの部屋で寝てはいけないと決められており、男女別々に部屋が準備されていました。

玉流川(オンニュチョン)

小さな川が流れる「玉流川」は李氏朝鮮16代王の仁祖14年(1636年)に岩を削って作られた泉で入口の敦化門からは一番遠い約1.250m離れています。
歴代の王や王妃が臣下とともに岩の上で杯を傾けながらくつろいだ場所といわれています。
現在、水はあまり流れていませんがその跡から当時の面影をたどることができ、趣のある場所です。

昌徳宮
住所 ソウル特別市 鍾路区 臥龍洞 2-71
(서울특별시 종로구 와룡동 2-71)
電話番号 02-3668-2300
営業時間 (2~5月、9~10月)9:00~18:00(最終受付17:00)、(6~8月)9:00~18:30(最終受付17:30)、(11~1月)9:00~17:30(最終受付16:30) ※秘苑は別途
大人(満25~64歳) 一般観覧(自由観覧制)3,000ウォン
一般観覧+秘苑(秘苑はツアー観覧制)8,000ウォン

まとめ


ソウルにある世界遺産の昌徳宮をご紹介しました。
韓国にある王宮の中でも最も長い間王様が暮らした王宮の昌徳宮は見どころ満載ですよ。
ソウルの中心地、安国駅や鐘路3街駅からも徒歩圏内というアクセスの良さも嬉しいところです。
都会のソウルの中に変わらず佇む昌徳宮では朝鮮時代にタイムスリップしたかのような時間が味わえますよ。
ぜひ、ゆっくりと散策をしながら楽しんでみてくださいね。