韓国最大の文化遺産祝祭「宮中文化祝典」

こんにちは~!
もうすぐゴールデンウィークですね!
今年のゴールデンウィークはとっても長く、韓国旅行に行く方も多いのではないでしょうか?
そんなゴールデンウィークにもおすすめなイベントが「宮中文化祝典」です♪
宮中文化祝典は2015年より始まった韓国最大の文化遺産祝祭で今年で5回目なんだとか。
期間中はソウルの古宮や宗廟で様々なプログラムやイベントが行われます。
ぜひ、この期間に韓国へ滞在される方はチェックしてみてくださいね。

宮中文化祝典とは?


「宮中文化祝典」は、2015年から春にソウルの古宮と宗廟で同時開催されている文化イベントです。
キョンボックン(景福宮)、チャンドックン(昌徳宮)、チャンギョングン(昌慶宮)、トクスグン(徳寿宮)、キョンヒグン(慶熙宮)、チョンミョ(宗廟)の6ヶ所で開催されます。
各古宮や宗廟では国楽の公演、展示、体験など様々なイベントが行われ、楽しめます。
期間:2019年4月27日(土)~2019年5月5日(日)
時間:9:00~22:00
開幕式 2019年4月26日(金)
開幕式 19:30~20:30

主なプログラム

【景福宮】
・開幕祭(先着順入場)
日時:4月26日(金) 19:30
場所:慶会楼(キョンフェル)前

・古宮写真展
日時:4月27日(土)~5月5日(日) 9:00~21:30 ※19:00からは「景福宮夜間特別観覧」時間
場所:勤政殿(クンジョンジョン)回廊

・景福宮 古宮音楽祭
日時:4月27日(土)~5月5日(金) 16:00~17:00
場所:修政殿(スジョンジョン)他

・光化門(クァンファムン)新山臺(シンサンデ)ノリ
日時:4月28日(土) 15:00~17:00
場所:光化門広場(クァンジャン)

【昌徳宮】
・昌徳宮古宮音楽会
日時:4月27日(土)~5月5日(日) 16:00~17:00
場所:芙蓉亭(プヨンジョン)

・王室内医院体験
日時:4月27日(土)~5月3日(金) 10:00~17:00
場所:昌徳宮 薬房(ヤッパン)

【昌慶宮】
・古宮音楽会
日時:4月27日(土)、28日(日) 16:00~17:00
場所:昌慶宮一帯

【徳寿宮】
・時間旅行~あの日の高宗(コジョン)
日時:4月27日(土)~4月29日(月) 17:00~18:00
場所:徳寿宮一帯

・大韓帝国外国公使接見礼(チョッキョルレ)
日時:4月27日(土)~5月5日(日) 14:30
場所:静観軒(チョングァンホン)

【慶熙宮】
・子供宮中文化祝典
日時:5月4日(土)、5日(日) 時間未定
場所:慶熙宮崇政門(スンジョンムン)前広場

【宗廟】
・宗廟大祭(デジェ)
日時:5月5日(日) 10:00~18:30
場所:永寧殿(ヨンニョンジョン)、正殿(チョンジョン)
内容:王室直系の子孫によって執り行なわれる、鮮王朝時代に始まった王室の祭礼儀式を再現する行事

・宗廟祭礼楽(チェレアッ)夜間公演
日時:4月30日(火)~5月3日(金) 20:00
場所:正殿

景福宮

景福宮は1395年(太祖4年)創建された朝鮮王朝の正宮です。
1392年、朝鮮を建国した李成桂(イ・ソンゲ)は首都遷都を決定し、即位から3年後の1395年、高麗の首都だった開京(ケギョン・現在の開城(ケソン))から首都を漢陽(ハニャン、現在のソウル)に移転します。
景福宮はその過程で造られた宮殿で、王の政務の場、王の生活の場として使われました。
景福宮の背後には白岳山(ペックァッサン)がそびえ、山から見て左側に宗廟が、右側には社稷がそれぞれ位置していますが、これは古くから風水地理を重んじてきた韓国の風習により、山の形態や水の流れを考慮し、王宮を市内の北方におかず、ソウルの代表的な山である白岳山のふもとに置かれたんだとか。
しかし、景福宮が正宮として機能したのはわずか200年ほどでした。
豊臣秀吉が朝鮮半島を侵攻した文禄・慶長の役(1592~1598年。韓国では壬辰倭乱(イムジンウェラン)と呼ばれる)の混乱の際に全焼してしまいます。
その後、約270年間も廃墟として放置されていましたが、1867年、高宗(コジョン)の時代に再建されました。
しかし1895年(高宗32年)、閔妃(ミンビ)が殺害されるという事件が起こり、翌年2月に高宗がロシア公館に避難したことで景福宮には王が不在の大宮となります。
そして1910年、日韓併合によって日本の統治下になると、景福宮内にあった多くの建物が壊されます。
景福宮は1990年から復元事業が行われており、少しずつ景福宮のもとの姿を取り戻しています。

昌徳宮

昌徳宮(チャンドックン)はソウルにある5つの古宮の中の1つですが、中でも唯一「ユネスコ世界文化遺産」に登録されている古宮なんですよ。
「昌徳宮(チャンドックン)」は、1405年に「景福宮(キョンボックン)」の離宮として建立されました。
豊臣秀吉が朝鮮半島を侵攻した文禄・慶長の役(1592~1598年。韓国では壬辰倭乱(イムジンウェラン)と呼ばれる) によって全焼し、1615年に再建されます。
同時期に焼失してしまった「景福宮」がなかなか再建されなかったため約270年間に渡り正宮として使用されることとなり、王が最も長く住んだ宮殿として、朝鮮王朝の生活様式・趣・思想などを伺うことができます。
全部で約135,000平方mの敷地には13棟の宮殿の建物があり、その北半分を占める後苑(フウォン)には28棟の楼閣があります。

昌慶宮

昌慶宮(チャンギョングン)は1483(成宗14)年に創建されソウル市中心部に位置する古宮のひとつです。
もともと昌慶宮の場所には上王(王の座を譲り渡した先代の王)である李朝第3代王の太宗が暮らす場所として、第4代王の世宗大王が1428年に建てた寿康宮(スガングン)がありました。
その後、第9代王の成宗が、王の祖母で第7代王世祖の妃である貞熹王后と母の昭恵大妃、そして養母の第8代王睿宗の継妃である安順王后の3人の大妃の住まいとして3棟の王宮を改築、拡張し、王宮の名前も寿康宮から昌慶宮に変わりました。
その後、壬辰倭乱(イムジンウェラン、文禄・慶長の役)や日本植民地時代に建物の多くが破壊してしまいましたが1980年代に復元されました。

徳寿宮

徳寿宮は成宗の兄である月山大君が住んでいた邸宅でしたが、文禄・慶長の役が勃発した翌年の1593年、避難先からソウルに戻ってきた宣祖がこの邸宅を臨時の王宮として使用したことから大宮として利用されるようになりました。
現在はソウル市庁横の高層ビルがそびえ立つビジネス街に位置しており、平日はサラリーマンの憩いの場所、週末もカップルや家族連れなどで賑わっています。

慶熙宮

慶煕宮はもともと李朝の創始者である太祖李成桂の家があったとされ、、塞門安大闕または塞闕と呼ばれていました。
その後、王族離宮として利用されてきましたが火事で破損したり、日本の植民地支配時代に大部分を失ってしまいます。
1988年から復元作業が始まり、姿を取り戻しつつあります。
また、秋には朝鮮時代の立身出世の登竜門の試験を再現した「朝鮮時代科挙試験再現行事」が行われ、賑わいます。

宗廟

「宗廟(チョンミョ)」とは、朝鮮王朝の歴代王と王妃や功臣の位牌(神位)を祀り、、祭祀を行っていた場所で王室の霊廟です。
1995年には、その優れた建築様式と歴史性の高さから「ユネスコ世界文化遺産」に登録されました。
年に一度、毎年5月の第1日曜日には、朝鮮王朝時代から続く王室の祭礼儀式「宗廟大祭」が行なわれます。
参列者は数百人にのぼり韓国最大の伝統行事といえます
演奏される音楽は「宗廟祭礼楽(チョンミョチェレアッ)」と呼ばれ、器楽(キアッ、楽器による演奏)、楽章(アッチャン、歌のこと)、佾舞(イルム、先代の王を称える舞踊)で構成。秀でた芸術性から韓国の「重要無形文化財 第1号」、「ユネスコ世界無形文化遺産」に指定されています。

まとめ


宮中文化祝典をご紹介しました。
6つの古宮と宗廟で開催されるとっても大きなイベントです。
この機会に色々な古宮を回ってみるのも面白そうですね。

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