知っておきたい!韓国の【独立】や【建国】に関する記念日

こんにちは~!
段々と暖かい日が多くなり、韓国旅行にも行きやすい季節になってきましたね。
ソウルも3月に入ると一気に街も春服が並び、気持ちが軽くなります。
そんなソウルですが、3月はというと3月1日が三一節という三・一独立運動を称える日でした。
日本の植民地だった韓国には日本人にとっても頭に入れておきたい独立に関する公休日があります。
留学中の方も韓国旅行が好きで良くいかれる方もぜひ確認しておきたい日です。
今回は韓国の独立に関する日をご紹介します。

三一節


三一節(サミルジョル)は、1919年3月1日、日本の植民地支配に抵抗して、市民たちが独立を願って行なった三・一独立運動を称える日です。
3月1日は街中のいたるところで太極旗(テグッキ)が掲げられ、三・一独立運動で殉死した人々を追悼する記念行事や、独立を祝う記念行事が行なわれています。

三・一独立運動とは?

1910年の日韓併合により、日本の植民地となった朝鮮半島。
9年後の1919年3月1日、日本の統治に反旗を掲げ、自主独立を求めた独立運動が行われました。これが三・一独立運動です。
天道教、グリース道教など各宗教団体のメンバーで構成された民族代表33人がパゴダ公園(現在のタプコル公園)で独立宣言文を発表し、朝鮮民族の自主独立を宣言しました。
独立宣言と共に、独立を求めるデモは国内外に広まります。
しかし、このデモを抑えようと、日本は武力行使をもって弾圧を行ない、多くの人が無差別に殺害され、この運動で命を落とした人々は7509名にものぼると記録されています。

三一節中のイベントやデモ

1919年当時、三一独立運動の中心地だった現在の普信閣(ポシンガッ)では毎年3月1日の正午、独立万歳運動を主導していた民族代表33人を追悼するために、打鐘行事が行われます。
普信閣(ポシンガッ)~ソウル劇場までの鍾路1~3街の800メートルの区間は歩行者天国になり、「万歳運動再現行事」をはじめとして、写真展・国楽フェスティバル・農楽(ノンアッ)など多彩なイベントが朝から夕方まで続きます。
独島・竹島問題や歴史教科書問題など、日韓の歴史に関する集会やデモが行われることがあります。

光復節(クァンボッチョル)

8月15日は日本では終戦記念日として知られていますが、韓国はこの日は独立記念日とされています。
1945年8月15日に日本の植民地支配から解放された韓国。毎年8月15日は光を取り戻した日、また失った国権を回復したという意味で「光復節(クァンボッチョル」と呼ばれ、祝日となっています。

光復節にいたるまで

1910年8月に日韓併合により、朝鮮半島は36年間日本による植民地支配が続きました。
第二次大戦中は、朝鮮人の日本人への同化が求められ、神社参拝や日本語使用の強制、名前を日本式に変える創氏改名などにより人々は民族としての誇りを傷つけられました。
そのような状況の中、朝鮮半島の各地で朝鮮の人々の、独立を目指した地下活動は活発となり、上海に臨時政府が樹立、抗日闘争が続きました。
1945年7月、ポツダム会談で韓国の独立が認められ、同年8月15日、日本の敗戦と同時に韓国は解放を迎えました。
しかし8.15の解放は、ただちに韓国に独立をもたらしてはくれませんでした。
光復を迎えた朝鮮民族の課題は、自主的な独立国家を建設することでしたが、アメリカ、ロシアは韓国を援助するというよりも、各自が自国に有利な国家を建設しようとしました。その結果朝鮮半島は分断され、38度線が引かれてしまいます。
1950年に朝鮮戦争が起こりましたが解決とはならず、8.15の光復以後、南北の平和統一が朝鮮民族の課題として残っています。
今後の動きに注目したいですね。

光復節中のイベント

毎年、光復節の8月15日にはソウルを始め韓国全国で独立記念の様々なイベントが行わてます。
大統領が参席する天安(チョナン)の独立記念館の式典が行われ、街のいたるところに韓国の国旗である太極旗が掲げられます。
ソウル広場でも特設舞台が設置され、歌手のコンサート、万歳三唱などの行事が行われます。また、光化門(クァンファムン)から世宗路まで、歴史展示やパレードなどもみどころの一つとなっています。
8月15日が近づくと韓国内メディアは日本との歴史問題をとりあげ、各地でデモも起こります。
日本人に危害を加えるようなことはありませんが、遊び半分でむやみにイベントに参加したり、デモに近づいたりするのはやめましょう。

開天節(ケチョンジョル)


韓国で10月3日は開天節(ケチョンジョル)という公休日です。
この日は檀君(タングン)神話に基づく韓国の建国記念日とされています。
「空が開いた日」という意味の韓国の「開天節」は大韓民国の建国記念の日というよりは、朝鮮半島の起源になる最初の民族国家、「古朝鮮(コジョソン)」が作られた日を意味します。
朝鮮民族の始祖とされている伝説上の人物、檀君が古朝鮮を建国したことを記念する日として1949年に制定され、公休日となりました。

開天節(ゲチョンジョル)とは?

漢字の意味通り、「空が開いた日」を意味する開天節は、紀元前2333年旧暦の10月3日に檀君(ダングン)が最初の民族国家である「古朝鮮(コジョソン)」を建国した日を称えるために制定された日です。
1392年に李成桂(イ・ソンゲ)が建てた「朝鮮」と区別するために檀君の作った国は古朝鮮と言われています。
朝鮮末期頃からは檀君を信仰する大倧教(テジョンギョ)という教団が陰暦10月3日に開天節という名で祭礼儀式を行なうようになり、1919年上海に樹立された大韓民国臨時政府でも同日に記念行事を開催していました。
檀君を民族的アイデンティティーとして認識する伝統は大韓民国成立後も受け継がれ、開天節は1949年に陰暦から西暦に変更され韓国の公休日となりました。

檀君神話とは?

ダングンの朝鮮建国はちょっと面白いストーリーなんです。

大昔、地上の暮らしに興味を持っていた空の神「ファニン」の息子「ファヌン」は、父のファニンにお願いして風と雲、雨を操る臣下を含む3,000人の群れを連れて、 現在の北朝鮮にある白頭山(ペットゥサン)に降りて来ました。
そんな中ある日、虎と熊がファヌンを訪ねて来て、「人間にさせてください」とお願いをします。
ファヌンは虎と熊にヨモギ1束と20個のにんにくを渡して、「光の入らない暗い洞窟で100日間これらを食べながら耐えると人間になれる」と言いました。
虎は結局耐えられず途中で逃げてしまいましたが、熊はヨモギとにんにくを食べ続けて100日間耐え、美しい女性の姿になりました。
女性に生まれ変わった熊は、「どうか子供を授けてください」と熱心に祈り始めます。
その姿を見たファヌンは女と婚約して男の子を授かりました。
男の子は檀君(タングン)と名づけられました。その後、檀君は国を建て、「朝に鮮やかなる地」という意味で国名を「朝鮮」とし、都を平壌(ピョンヤン)に定めました。
これが古朝鮮の始まりと言われています。
毎年10月3日には韓国各地で開天節の記念行事が行なわれます。

まとめ

韓国の独立や建国に関する記念日をご紹介しました。
日本の植民地支配が続いていた韓国では、「独立」はとても深い意味のあり、独立記念日は忘れてはならない日として今でも毎年盛大に記念行事が行われます。
日本人としても考えさせられる日ですね。
韓国旅行に行く際は危険ではないか不安になってしまいそうですが、日本人に危害を加えるなどということはありません。
ですが、イベントやデモには近づかないようにしたりするのが無難です。
ぜひ、こういった韓国の独立記念日などのことも頭に入れて旅行に行ってみてくださいね。

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